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コラム

北海道の冬道は圧雪アイスバーンだけじゃない危険がいっぱい!?

投稿日:2020年9月28日 更新日:

北海道の冬道は圧雪アイスバーンだけじゃない危険がいっぱい!?

冬が近づいてくると、北海道ではスタッドレスタイヤのCMも始まってきますね。

冬道の運転は、何年運転していても毎年緊張して、気が引き締まる思いがします。

北海道のドライバーさんは、皆さん一度は経験していると思いますが、冬道の路面状況が一見普通に見えても、実はツルツル路面でスリップしたり、停止線で止まれずにオーバーランしてしまったり、など怖い経験をされたことがあるのではないでしょうか?

冬道の路面状況は、大きく分けると

  • 圧雪
  • アイスバーン
  • ブラック(アイス)バーン
  • ミラーバーン

というものがあります。

どの路面状況もノーマルタイヤ(夏タイヤ)で運転するのは自殺行為ですが、それぞれどのくらい危険なのでしょうか?

そこで今回は、路面状況ごとに、どのくらい危険なのか比較してみたいと思います。




圧雪(あっせつ)

圧雪路とも言います。

漢字のとおり、圧縮された雪の道路です。

通常、雪が降ったあとの道路を車が走ると、雪が踏み固められます。

踏み固められた雪は、とてつもなく硬くなりますが、スタッドレスタイヤですと、しっかり路面を噛むので、比較的走りやすい道路です。

道路一面真っ白になるので、停止線や車線、横断歩道などは見えなくなってしまうので、注意が必要になります。

また、圧雪の状態で朝晩の冷え込みを迎えると、凍結します。

圧雪凍結」の状態になると、いわゆる「圧雪アイスバーン」と呼ばれる状態になります。

圧雪の状態よりも確実にスリップしやすくなるので、積雪があって夜間に冷え込んだ次の日は、特に注意が必要です。

アイスバーン

アイスバーンは、積雪があり路面が圧雪の状態になったあと、いったん日中に溶けて、夜間に路面凍結した状態を指します。

圧雪アイスバーンは、溶けずにそのまま凍結した状態なので、路面状況としては微妙に違い、アイスバーンと呼ばれる状況の方が、より注意が必要になります。

アスファルトの路面は、細かい凹凸がたくさんあるので、積雪量や交通量などの様々な条件によっては、比較的走りやすい場合もありますが、路面は凍結しているので、油断すると文字通り足元をすくわれます。

ブラック(アイス)バーン

ブラックアイスバーンと言ったり、ブラックバーンと言ったりしますが、路面に薄い氷の膜が張ったような状態で、一見すると路面が濡れたアスファルトのように見えるので、ある意味最も危険な路面状況と言えます。

雨が降った後に、路面が凍結するとブラックバーンになりやすいので、積雪の少ない地域でも起きることがあります。

濡れたアスファルトだと思ってそのまま走行していると、突然スリップすることがあるので、冬場の濡れた路面は凍結してると思って走行した方が安全です。

ミラーバーン

ミラーバーンは、「鏡面圧雪」とも呼ばれ、踏み固められた圧雪路面が凍結し、さらにタイヤによって磨き上げられた状態を指します。

まるで鏡のようにツルツルで反射して光っているので、ひと目でミラーバーンだと分かります。

交通量の多い幹線道路や交差点で発生しやすく、停止もしづらく、発進もしづらい、もっとも交通事故の起きやすい路面状況となります。

最近では、ミラーバーンの起きやすいところには、砂箱が設置してあり、滑り止め用の砂が置かれています。

ミラーバーンになっている交差点などは、歩行者も多く横断するため、車のスリップ防止だけでなく、歩行者の転倒防止のために、砂を散布することが多くなっています。

停止した後の発進が困難な場合は、最寄りの砂箱から砂をタイヤ付近に撒いてみると良いと思います。

各路面での制動距離を比較

時速40kmで走行した場合、それぞれの路面状況でどのくらい制動距離に違いがあるのか、比較してみました。

摩擦係数など、概算で算出しているので、実際には路面状況やタイヤ性能、車体重量によって変わるので、参考程度にしておいて下さい。

乾燥路面7.9m
濡れた路面19.7m
圧雪路面23.7m
アイスバーン42.6m
ブラックバーン69.1m
ミラーバーン78.8m

アイスバーンなどの滑りやすい路面での走行の仕方

アイスバーンなど、路面凍結が起きやすい場所があります。

「トンネル付近」「橋の上」「日陰」「交差点付近」です。

これらの場所を極力走行しないのが、一番の最善策ですが、どうしても走行しなくてはいけない場面も多々あります。

その場合は、とにかく減速することに尽きます

また、いつも以上に車間距離を充分に取りましょう。

どの路面状況でもそうなのですが、冬道の場合は夏場とは違って、運転の仕方に注意が必要になります。

一番やってはいけないことは、

  • 急ブレーキ
  • 急ハンドル
  • 急発進
  • 急加速

とにかく、「」の付く操作はご法度です。

ABS(アンチ・ブレーキロック・システム)が作動し、自動的にポンピングブレーキをするので、ある程度はブレーキが効くようになっていますが、路面状況によってはABSが効かなかったり、作動しなかったりする場合があります。

急ブレーキによって、スリップしハンドルが効かなくなることがあるので、急ブレーキはヤメましょう!

反射的に、急ハンドルを切ってしまうことがあるかもしれませんが、タイヤの向きに進まずに車体の進行方向にそのまま進んでしまい、コントロールを失ってしまうことがあります。

その場合は、アクセルを離し、ゆっくりハンドルを戻すと、タイヤがグリップしてコントロールが回復します。

急発進や急加速など、アクセルを急に踏み込むと、タイヤが空転しスリップしてしまいます。

その場合、アクセルを急に離すと、突然タイヤがグリップしてガクンと衝撃を受けるかもしれません。

場合によっては、意図せず前進してしまい、追突する可能性もあります。

アクセルを離す時も、ゆっくり離すようにしましょう。

まとめ

冬道は、油断すると重大事故になりやすいです。

路面状況も悪化するのですが、道路幅が狭くなったり、視界が悪くなったり、危険度が夏場とは比べ物にならないくらい高くなります。

圧雪でもアイスバーンでもブラックアイスバーンでもミラーバーンでも、「急」の付く操作は絶対にヤメましょう!!

一見、路面が普通に見えていても、冬場の路面は基本的に凍結していると考えて、「減速」「車間距離」を常に意識して運転しましょう。

もうすぐ冬を迎えますが、安全運転で楽しいマイカーライフを送りましょう!

-コラム

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