雪国以外の方は、不思議に思うかもしれませんが、北海道のドライバーは、冬になるとワイパーを立てて車を駐車していることが多いです。
知らない人が見ると…
何かのおまじない?
サインとか、暗号みたいなもの?
と思われてしまうのですが、これにはれっきとした理由があります。
それでは、なぜ北海道では冬にワイパーを立てるのか、お話していきたいと思います。
北海道の冬はワイパーを立てておかないと大変なことになる?
北海道の冬は、本当に寒いです!!
最高気温が、マイナス5度とか、マイナス10度とか平気で起こります。
最低気温に至っては、マイナス15度、マイナス20度を下回ることもあったりします。
そのような過酷な環境で、ワイパーを倒したままにしておくと、フロントガラスにワイパーのゴムがくっついたまま凍りついてしまい、ワイパーが動作しなくなります。
なんとか凍りついたワイパーをフロントガラスは剥がし、動くようになったとしても、ゴムが凍って硬くなって、ワイパーが効かなくなってしまうこともあります。
また、フロントガラスに凍りついたままワイパーを動かしてしまうと、ワイパーが破損してしまう場合があるので、注意が必要です。
したがって、北海道では冬になると、車を屋外駐車場に長時間止める場合は、ワイパーを立てておくのが日常になっています。
ワイパーを立てるのは寒さが理由だけじゃなかった…
一晩中、屋外駐車場に停めていると最低気温の中、愛車を晒すことになります。
ワイパーもフロントガラスに着いたまま、凍ってしまいます。
ワイパーのゴムがそのまま凍ってしまうと、変形したまま凍ってしまい、劣化してしまう可能性が高くなってしまいます。
しかし、寒さだけがワイパーを立てる理由ではありません。
ワイパーを倒したままにしておくと、雪が降り積もった場合、重みでワイパーのゴムがフロントガラスに押し付けられて、変形することがあります。
そして、そのまま凍ってしまうと、ゴムの劣化が進んでしまうだけでなく、ワイパーを動かしてもキレイに拭き取ってくれなくなります。
立てている方が、雪の重みで折れてしまいそうに感じるかもしれませんが、積もった雪を払い落とす(北海道弁で、「雪をほろう」と言います)時に注意していれば、折れることはありません。
もし、ワイパーが凍ってしまったら…
たまに私もやらかしてしまうのですが、ワイパーを立て忘れてしまった場合、どうすれば良いでしょうか?
積もった雪は、スノーブラシで払い落とし、フロントガラスに凍りついてしまったワイパーは無理に動かさずに、エアコンの暖房で温めて解凍します。
市販の解凍スプレーなどを使うのもいいかもしれませんね。
お湯をかけるのは、やめた方が良いです。
急激な温度変化で、フロントガラスやワイパーブレードが破損する恐れがありますので、どうしてもすぐに溶かしたい場合は水かぬるま湯の方が良いです。
ただし、外気の温度でまたすぐに凍ってしまうので、注意して下さいね。