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コラム

スタッドレスタイヤの今さら聞けない性能と選び方について

投稿日:2020年9月30日 更新日:

今更聞けないスタッドレスタイヤの性能と選び方

冬が近づいてくると、降雪地域の住人としては、スタッドレスタイヤ交換の準備を考え始めます。

タイヤの耐用年数や交換のタイミングなど、頭を悩ませることもしばしば…

自分で交換する人も多いですが、バランスを取ったり、ローテーションさせたり、タイヤの性能を最大限に引き出そうとすると、色々考えなければいけないことも多いですね。

耐用年数が一般的に3〜4年と言われているので、スタッドレスタイヤをそろそろ買い替えかなと考えている人もいらっしゃると思いますが、ここで今一度スタッドレスタイヤの性能や選び方をおさらいしてみたいと思います。

スタッドレスタイヤの今さら聞けない性能と選び方について、さっそく見ていきましょう。




スタッドレスタイヤとは?

スタッドとは「鋲」のことを言います。

1980年代、冬タイヤは「鋲」の付いたスパイクタイヤが主流でしたが、スパイクが路面を削り粉塵を撒き散らすことから、1990年に禁止となりました。(車粉公害

スパイクタイヤが禁止となったため、その代替として登場したのが、「スタッドレスタイヤ」でした。

スタッド(鋲)の無いタイヤということで、スタッドレスと名付けられました。

スパイクタイヤは、鋲によって路面を噛むので走行性能は抜群ですが、スタッドレスの場合は、溝を深くしたり、「サイプ」と呼ばれる細かい溝などによって路面を噛むように工夫されています。

スタッドレスタイヤの性能

スタッドレスタイヤは、冬道を安全に走行するために、いくつもの工夫がされています。

夏タイヤ(ノーマルタイヤ)と比べて、以下のような特徴があります。

深い溝

溝を深くすることで、雪面を踏み固めた時に雪を掴むことができ、掴んだ雪を蹴り出すことで走行性能を上げています。

凍結路面では、タイヤの接地面において、荷重によりタイヤと路面の間に薄い水の膜が出来ます。

その水をタイヤの溝が吸い込むことによって、タイヤと路面の間の水を取り除くため、滑りにくくなる仕組みになっています。

しかし、雨の日などの濡れた路面や雪解けなどの路面では、柔らかいゴムや接地面積など、スタッドレスタイヤの特性が逆にアダとなってしまうため、夏タイヤと比べて走行性能が落ちてしまいます。

サイプ

スタッドレスタイヤの大きな特徴のひとつに、「サイプ」という細かい溝があります。

ギザギザの細かい溝が、深い溝とは別に切られています。

このギザギザが雪面の雪を掴み、グリップ力を高めています。

また、凍結路面の水膜を取り込むことで、スリップを抑えています。

混合物・複合物(コンパウンド)

スタッドレスタイヤは、冬の寒い時期に使用されるため、温度によってゴムが硬くなってしまわないような工夫がされています。

低い温度でゴムの柔軟性が無くなってしまうと、うまく雪を噛んだり、水膜を吸い込むことが出来なくなってしまいます。

単純にゴムを柔らかくするだけだと、温度が上がると溶けてしまい、摩耗が進んでしまいます。

ゴムが溶けずに、低い温度でも硬くならないように、様々な混合物・複合物(コンパウンド)を練り込んでいます。

その他の工夫

上記以外にも、各メーカーによって様々な工夫が施されていました。

「クルミの殻」や「たまごの殻」「ガラス繊維」などが練り込まれ、スパイクタイヤの鋲の代わりとしたり、タコの吸盤のような(溝の)パターン構造を施したり、ゴム状の突起を付けたり、というものがありました。

いずれもあまり大きな効果が期待できなかったため、今ではほとんど見られなくなっています。

スタッドレスタイヤの選び方

スタッドレスタイヤの場合は、必ずタイヤの側面に「STUDLESS」と刻印が入っています。

スタッドレスタイヤを選ぶ時の一番大事なポイントは、路面状況との相性です。

冬の道路状況は、様々で路面状況によって必要な性能が変わってきます。

札幌の場合であれば、「積雪量が多い」「交通量が多い」という特徴があります。

そのため、圧雪路面、ミラーバーンのような凍結路面、除雪・排雪後の乾燥路面、などに対して性能を発揮できるものが必要になってきます。

おすすめのスタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤの性能は、年々進化を続けており、どのメーカーのタイヤでも、ある程度の安全性は確保できると思います。

そんな中でも、特におすすめなスタッドレスタイヤをいくつかピックアップしてみました。

ブリザックシリーズ(ブリジストン)

北海道で装着率No.1のブリザックシリーズは、圧雪路面、凍結路面において、高いグリップ力が評価されています。

「発泡ゴム」という独自の技術を採用して、グリップ力を高めています。

性能、ブランド力も高いですが、価格も高めになってしまいます。

【おすすめの製品】

  • BLIZZAK VRX2
  • BLIZZAK VRX

アイスガードシリーズ(ヨコハマタイヤ)

吸水性能に優れた「吸水ゴム」という技術を採用して、凍結路面に強いスタッドレスタイヤを提供しています。

アイスガードシリーズは、氷上性能だけでなく、静粛性能にも優れており、人気となっています。

最上位モデルは、さらにウェット性能も強化されているので、オールラウンドなタイヤとして注目されています。

【おすすめの製品】

  • iceGUARD 6
  • iceGUARD 5 PLUS

エックスアイスシリーズ(ミシュラン)

北海道に開発拠点を置いているため、北海道の路面状況に適したラインナップで人気となっています。

圧雪路面、凍結路面だけでなく、乾燥路面での走行性能も高評価を受けています。

また、「EverWinterGripコンパウンド」という最新のコンパウンドにより、タイヤに微細な凹凸が作られるため、タイヤが磨耗しても、常に凹凸が生成され続けるため、劣化しにくいというロングライフ性能を実現しています。

【おすすめの製品】

  • X-ICE SNOW
  • X-ICE 3+

ウィンターマックスシリーズ(ダンロップ)

凍結路面の氷上性能に特化した最新モデルが登場しました。

また、クラレ社が開発した「液状ファルネセンゴム」を添加剤として採用したことで、低温でもゴムの柔軟性をより発揮できるようになりました。

【おすすめの製品】

  • WINTER MAXX 03
  • WINTER MAXX 02

オブザーブシリーズ(トーヨータイヤ)

左右非対称のパターンでグリップ力を高め、「NEO吸水カーボニックゲル」「持続性密着ゲル」「鬼クルミ殻」をコンパウンドに使用することで、氷上性能を最大限に発揮しています。

トーヨータイヤでは、他にも「ウィンタートランパス」「ガリット」などのシリーズも展開しており、車種に合わせたラインナップを細かく用意していることも特徴です。

【おすすめの製品】

  • OBSERVE GIZ2
  • OBSERVE GARIT GIZ

アイスナビシリーズ(グッドイヤー)

ポリマーとシリカを結合させるコンパウンド「アクアフィラー」を採用し、最新モデルでは更に極小のシリカゴムを採用したことで、氷上性能・雪上性能を向上させています。

トレッドパターンも改良し、ウェット性能やドライ性能もアップしています。

【おすすめの製品】

  • ICE NAVI 7
  • ICE NAVI 6

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