日本損害保険協会では毎年11月ごろに、自動車盗難事故の実態調査を行っています。
その結果が発表されるのが、例年ですと翌年の3月頃となっています。
今回の調査は、2020年2月に実施しているので、前回の調査から1年以上経っています。
年々、盗難の件数および被害金額が増えているそうです。
インテリジェンスキーなどの導入で、エンジンスタートなど便利になってきていますが、それを利用した新たな手口の盗難も増えてきているようです。
盗難される車種も偏りがあり、特定の車種に集中しているのも毎年の大きな特徴となっています。
今後、マイカーの購入を検討されている方は、盗難されやすい車種を避けるとか、盗難対策をしっかりとするとか、参考にしていただければ幸いです。
第21回自動車盗難事故実態調査結果
例年だと、昨年11月頃に調査されたものが、翌年3月頃に発表されますが、今回発表された調査結果は、2020年2月に調査されました。
調査の概要
調査期間: 2020年2月1日〜2月29日
調査対象会社数: 18社(損保協会非会員会社を含む)
調査対象事案: 全国で発生した自動車本体盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)事故で、調査期間内に車両保険金の支払いを行った事案
調査総数: 自動車本体盗難事故 232件、車上ねらい事故 224件
都道府県別自動車本体盗難件数ランキング2020
自動車盗難事故実態調査は、いくつかの指標が発表されていますが、特に気になるものとして、都道府県別の盗難件数をご紹介致します。
順位 | 都道府県 | 件数 | 構成比率 |
---|---|---|---|
1 | 茨城 | 57 | 24.6% |
2 | 千葉 | 32 | 13.8% |
3 | 愛知 | 28 | 12.1% |
3 | 大阪 | 28 | 12.1% |
5 | 埼玉 | 23 | 9.9% |
6 | 東京 | 10 | 4.3% |
7 | 群馬 | 8 | 3.4% |
7 | 栃木 | 8 | 3.4% |
7 | 兵庫 | 8 | 3.4% |
10 | 岐阜 | 7 | 3.0% |
自動車本体盗難事件 車種別ランキング2020
車両本体の盗難が最も大きな損害となるのですが、どの車種が盗難されているのでしょうか?
実際には、ある程度特定の車種に偏っている傾向が見てとれますので、ランキング形式で盗難されやすい車種をご紹介していきます。
順位 | 車種名 | 件数 | 構成比率 |
---|---|---|---|
1 | ランドクルーザー | 42 | 18.1% |
2 | プリウス | 39 | 16.8% |
3 | レクサス(LX) | 25 | 10.8% |
4 | アルファード | 19 | 8.2% |
5 | レクサス(LS) | 14 | 6.0% |
6 | ヴェルファイア | 10 | 4.3% |
7 | レクサス(RX) | 7 | 3.0% |
7 | ハイエース | 7 | 3.0% |
9 | ヴェゼル | 6 | 2.6% |
10 | レクサス(GS) | 4 | 1.7% |
11 | クラウン | 3 | 1.3% |
11 | インプレッサ | 3 | 1.3% |
11 | エルフ | 3 | 1.3% |
11 | ハリアー | 3 | 1.3% |