よくネット上で、ウインカーどっちに出したらいい?っていう問題を見かけます。
主要道路に対して、斜めに接している道路の場合、ウインカーを右に出したらいいのか、左に出したらいいのか?
意外と迷っている人が多いみたいです。
では、さっそくですが皆さんに問題です。
【問1】
このような道路の場合、どちらにウインカーを出すのが正しいでしょうか?
そして、同じようにもう1問考えてみてください。
【問2】
このような道路の場合、どちらにウインカーを出すのが正しいでしょうか?
それでは、それぞれの問題について解説していきます。
答えだけ確認したい方は、目次から飛んでください。
合流地点と交差点の違い
主要道路に対して並行もしくは斜めに交差している地点でのウインカーの出し方は、合流地点か交差点かによって変わってきます。
交差点とは
交差点とは、二つ以上の道路が交わる場所を指し、信号機や停止線(止まれの標識)が設置されていることが一般的です。
この場合、車両は左に曲がることになるため、左ウインカーを出す必要があります。
交差点に進入する際には、一時停止を行い、他の車両や歩行者の通行を確認する義務があります。
合流地点とは
合流地点は主に高速道路やバイパスなどで見られる「付加車線」に関連しています。
付加車線は本線に合流するための助走路であり、通常は停止線や「止まれ」の標識がありません。
この場合、運転者は右ウインカーを出して車線変更を行う形になります。
合流地点では他の車両と並行して走りながら本線に入るため、右ウインカーを使用することが正しい手順になります。
それぞれの問題の回答です
最初に少し厳しい言い方をします。
ハンドルを握るなら、道交法を知らなかったでは済まされません。
知ってて当たり前のことになります。
本来なら、ウインカーの出し方を間違えたり、迷ったりすることは、事故につながる可能性がある危険な行為です。
この解説で、正しいウインカーの出し方を一人でも多くの方に知っていただけたら幸いです。
【問1】の回答
この場合は、点線が引かれている(停止線が無い)ので、付加車線という扱いになり、合流地点となります。
高速道路に進入する際の合流と一緒の扱いになります。
この例では、ウインカーは車線変更と同等で、右に点灯させます。
【問2】の回答
この例では、停止線がある(実線が引かれている)ので、交差点という扱いになります。
多くの場合は、「止まれ」の標識も設置されているはずです。
交差点を進行方向に進入する場合は、ウインカーを左に点灯させます。
この問2のような場合、高速道路の合流のようなイメージで右にウインカーを出してしまうと、後続車両は右折すると誤解してしまう可能性があります。