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コラム

ワイパーが誕生してから今までほぼ変化していない大きな理由とは?

投稿日:2021年5月7日 更新日:

ワイパーは誕生してから今までほぼ変化していない大きな理由とは?

傘とワイパーは、それらが誕生してから現在まで、ほぼ形を変えずに来ています。

材質や機能面など、細かな進化は繰り返し続いていますが、傘やワイパーの基本的な形状や仕組みは大きく変わっていません。

傘の場合は、柄が付いており、骨組みに膜を張って雨を防いでいます。

ワイパーの場合も、ゴム製のブレードをスライドさせてガラス面の雨を拭き取って視界を確保しています。

それでは、なぜ傘やワイパーはこれまで大きな変化をせずに現在も発明当時のまま、姿を変えずに来たのでしょうか?

今回は、ワイパーが姿を変えずにここまで来た、その大きな理由について、お話ししていきたいと思います。




ワイパー誕生の歴史

ゴム製のブレードとバネ式のアームで、フロントガラスを拭き上げるワイパーが発明されたのは、1900年代とも1910年代とも言われていますが、1903年11月に特許が取得されています。

特許が切れて以降、大々的に広まっていくことになります。

世界初のワイパーは、車内から手動レバーで動かすもので、運転に少なからず影響がありました。

そこから電動式になって、現在に至ります。

その間、ゴム製ブレード、バネ式のアームという構造に大きな変化はなく、ほぼ発明当初からその形状は変わっていません。

では、なぜ100年以上の時間を大きな変化もせずに来たのでしょうか?

ひとまず傘について考えてみる…

いったんここは、傘について考えてみたいと思います。

傘も発明されてから、現在までほぼ形を変えることなく来ています。

傘もワイパーも、雨という自然現象に対して生み出されたものです。

雨は、粒となった水分が空から地面へと落ちてくる自然現象で、太古の昔からそれは変わることなく続いています。

傘は、空から降ってくる雨粒で体を濡らさないという目的のために、考え出された道具です。

上から落ちてくる雨粒を防ぐには、頭の上に雨粒をブロックする何かを設置する必要があります。

ブロックする何かの条件は、

  • 手で持つ、頭に乗せる(被る)などの手段が必要
  • そのためには、軽くコンパクトなものでなければいけない
  • 防いだ雨水が溜まらないようにしなければいけない

そうなると、現在の傘、合羽、ポンチョがひとつの答えになります。

電動のプロペラや風で吹き飛ばすという方法もあるかもしれませんが、重量や騒音に加え、コストの面でも商品化が難しくなってしまうため、傘・合羽・ポンチョなどに比べると、商品として費用対効果で敵いません。

もし、雨が下から降ってくるように変化していたなら、傘の形状も変わっていたかもしれませんね。

傘と同様にワイパーについても考えてみると…

ワイパーの役割について、考えてみましょう。

フロントガラスに雨粒が当たって視界が悪くなる」という問題を解決するためのものです。

車のフロントガラスに雨粒が当たると、水はガラス面に膜となって広がっていきます。

そうなると水の膜によって光が屈折するため、前方の視界が悪くなってしまいます。

それを解消するためには、ガラスに着いた水の膜を取り除く必要がありますが、車を運転している最中は、両手が塞がってしまうため、傘のように手で持って雨を防ぐことが出来ません。

また、前方の視界を塞ぐようなものを前方に設置するわけにもいきません。

そうなってくると、ゴム製のブレードでガラス面を拭き取るしか方法がありません。(他にも方法がありますが、後述します)

フロントガラス面は、真っ平ではなく、緩やかにカーブしている形状なので、ブレードが真っ直ぐなままだと拭き残しが出てしまいます。

そこで、バネ式のアームでガラス面に沿ってブレードが接地するようになり、ブレードもガラス面に沿って可動するようになりました。

ワイパーの拭き方(動き方)には、いくつかパターンがありますが、一般乗用車では2本のブレードが右方向にスイングする方式が一般的になっています。

ワイパー以外の対処方法

ひとつには、風で吹き飛ばすという方法です。

これは、開発コストがかかりすぎるし、燃費にも大きく影響するため、実用的ではありません。(一部の旅客機では採用されているものもあるようです)

もうひとつは、ガラコなどの撥水コーティング剤をフロントガラスに塗布して水を弾くことで視界を確保するという方法です。

この方法にもいくつか欠点があり、コーティング剤は時間とともに効果が落ちていくので定期的に塗り直す必要があります。

また、撥水効果は45km/h以上の速度が無いと効果を発揮できません。

ガラス自身に撥水効果を持たせることも難しいようなので、開発コスト面でも現実的では厳しそうです。

結論、ワイパーは現在の形が一番理にかなっている

自然現象である降雨は、太鼓の昔からその性質が変わることなく続いています。

したがって、その自然現象への対抗策として、ワイパーの構造や仕組みそのものは、大きく変わることはなかったということです。

傘もワイパーも、雨を防ぐための道具ですが、どちらも同じように誕生から大きく姿を変えることなく、現在まで様々な改良が加えられながら、ますます高性能に進化をし続けています。

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